助動詞mustについてです。
mustは基本的に「義務」、「必要」を表します。youが主語の文でmustを使う時は命令に近くなるので、目上の人に使う頻度はかなり低くなります。
ただし、勧誘や希望の意味で使うmustでは、“you”を主語に使っても大丈夫だよと今日のレッスンで習いました。この使い方は学生の時は教えて貰わなかったので、とても勉強になりました。
助動詞(法助動詞)は英語でmodal auxiliary verbまたはmodal verbといいます。modalは法、auxiliaryは補助の、verbは動詞という意味があります。
英語の勉強でよく出てくる助動詞は、正確には法助動詞と言います。法助動詞とは別に、助動詞と呼ばれるものには、be、have、doなどがあります。
助動詞mustの基本の形
<基本の形>
主語 + must + 動詞の原形~
mustに限らず、助動詞の後ろは動詞の原形になります。
また、mustに過去形はありません。
助動詞mustの用法
助動詞mustには、次のような用法があります。
1. 義務、必要:「~しなければいけない」、「~する必要がある」
2. 推量:「~に違いない」
3. 勧誘・希望:「ぜひ~してください」
4. 主張・固執:「どうしても~するといって聞かない」
5. 必然:「必ず~する」
各用法について、順に見ていきます。
義務、必要:「~しなければいけない」、「~する必要がある」
義務、必要を表す用法です。訳は「~しなければいけない」、「~する必要がある」となります。
You must take the taxi.
(あなたはタクシーに乗らなければいけない)
推量:「~に違いない」
推量を表す用法です。訳は「~に違いない」となります。推量の中でも確信をもった推量になるので、断定的な言い方になります。
He must be angry.
(彼は怒っているに違いない)
勧誘・希望:「ぜひ~してください」
勧誘・希望を表す用法です。訳は「ぜひ~してください」となります。Let’s~のような軽い勧誘でなく、強い勧誘の意味を表すので、使い方には注意です。目上の人に対して使っても失礼にはならないです。
You must come to the party!
(ぜひ、パーティーにいらしてください)
主張・固執:「どうしても~するといって聞かない」
主張・固執を表す用法です。訳は「どうしても~するといって聞かない」となります。
My son must always eat french fry when we go to family restaurant.
(ファミリーレストランに行った時、 私の息子はいつもフライドポテトを食べるといって聞かない)
※French fry:フライドポテト
必然:「必ず~する」
必然を表す用法です。訳は「必ず~する」となります。
You must bleed when you cut your skin.
(皮ふを切った時、必ず出血する)
mustの否定文の作り方
<基本の形>
主語(S) + must not[mustn’t] + 動詞の原形(V) ~
※must notの短縮形はmustn’tです。発音に注意が必要でカタカナ表記だとマスントと読みます。「マストント」と読まないようにして下さい。
義務・必要:「~しなければいけない」の否定文
義務・必要の意味の否定文は「~してはいけない」という禁止の意味になります。
You mustn’t use my computer.
(あなたは私のコンピュータを使ってはいけません)
断定的推量:「~にちがいない」の否定文
断定的推量「~にちがいない」の意味のmustの否定文はmustn’tでは表しません。canのところで示したcannot「~はずがない」で示します。
She cannot be kind.
(彼女が優しいはずがない)
mustの疑問文の作り方
mustを用いた疑問文は他の助動詞と同様に文頭にmustを置いて、その後に主語、そして動詞の原形と続けます。
<基本の形>
Must + 主語(S) + 動詞の原形(V) ~ ?
義務・必要:「~しなければいけない」の疑問文
Must I pay my mortgage?
(住宅ローンの支払いをしなければいけませんか)
※mortgage:住宅ローン
Yes, you must./No, you don’t have to.
(はい、しなくてはいけません/いいえ、する必要ありません)
この返答の部分でNo, you mustn’tとすると「いいえ、してはいけません」と禁止を表してしまうので、have toを用いて、
No, you don’t have to.
(いいえ、する必要はありません)
とします。
補足
mustの用法で出てきた、「義務」、「必要」、「推量」、「勧誘」、「希望」、「主張」、「固執」はそれぞれ英語で、
義務:duty
必要:necessary
推量:guess
勧誘:invitation
希望:hope
主張:insist
固執:adherence,persistence
といいます。

